総支配人は、シャワーを浴びに
ささっと出て行ってしまい私は、ポツンと
取り残されてしまう。
仕方がなく私は、徐に椅子に座ると言われた通りに
先に朝食を食べることにした。
美味しそうな目玉焼きとカリカリベーコン。
パンとサラダが置いてあった。
これが総支配人が作ったのか……。
あまり料理がするイメージがないから驚く。
どんな味かしら?
興味本位で一口食べてみる。
「美味しい……」
他にも箸を進めるが、どれも美味しかった。
するとしばらくして総支配人がシャワーを浴びて
戻ってきた。
ワイシャツを着ていたが
ゆるく着ている姿があまりにもセクシーで
思わず見惚れてしまう。
しかしすぐにハッとする。
「あの……お先にいただきました」
言われたとはいえパクパク食べて
見惚れている自分に恥ずかしくなった。
「あぁ……」
総支配人は、頭を拭きながら返事をすると
席に着いた。そして
徐にコーヒーを一口飲む。
私も恥ずかしさを隠すように一緒に
コーヒーを飲んだ。
すると総支配人は、一言。
「俺達……付き合うか?」
私にそう言ってきたじゃないか。
えぇっ!?
あまりにも驚いて飲んでいたコーヒーを
吹き出しそうになった。
「ゲホッゲホッ……ほ、本気ですか?」
何を言い出すのよ!?一体……