その時だった。
ガチャッとドアが開いた。
えぇっ!?

総支配人が入ってきたので驚いてしまう。
どうしょうと慌てていたら
「昨日着ていた着替えを持ってきた。
ここに置いておくぞ?」
そう言われた。

「えっ?あ、はい。
ありがとうございます」

お礼を言うとそのまま出て行ってしまった。
あ、なんだ。着替えを持ってきてくれただけか。
ホッと胸を撫で下ろす。

だが、変なことを考えてしまった自分が
余計恥ずかしくなってくる。
(何を考えているのかしら……自分)

いくら何でも総支配人が一緒に入ってくるとか
有えないから。
慌ててシャワーを浴びると出る。
本当に着替えを持ってきてくれていた。しかも
ブラなども……。恥ずかしい。

総支配人には、もう色々と見られている。
恥ずかしい姿から情けない姿まで
うぅっ……幻滅してないといいけど。
いや、幻滅も何も無いんだけど……。

ため息混じりに着替えて頭を乾かすと
リビングに戻る。
すでに朝食の用意をされていた。

「あの……シャワーありがとうございました」

「あぁ、先に食べていろ。俺も浴びてくるから」
そう言われる。

「は、はい。」
慌てて返事をする。