下手に緊張すると何を話したらいいか分からず
余計会話に困ってしまう。
何か面白いネタがなかったかしら?
う~んと悩んでいると総支配人が
「そう言えば、歓迎会に行くのか?」
突然私にそんなことを尋ねてきた。
えっ?
驚いてきょとんとする。
歓迎会……誰の??
「もしかして、まだ聞いてないのか?
異動になったお前と新人社員の歓迎会だ。明日にでも
やる話が俺のところにも来たぞ?」
「えぇっ!?そうなんですか?
まだ聞いていませんでした」
誰か教えてくれても良かったのに……。
うん?だとしたら
総支配人も行くのだろうか?
「あの……支配人も行くんですか?」
「そうだな。行けるから分からないが
行けそうなら顔を出したいと思っている。で?
高城は、出席するのか?」
「は、はい。もちろんです」
小山さんが来るなら、チャンスかも知れない。
このチャンスを逃す訳にはいかない。
私は、すぐさま返事をする。
「そうか……」
総支配人は、そう言うと黙ったまま自分のご飯を
食べ始めた。
一体何が言いたいのだろう?
総支配人の様子に疑問を抱く。