わたしは今まで男の子に興味を持つことがなかった。 だからなのかもしれない。 でも、嘉祐と呼ばれた男の子だけは頭から離れてはくれなかった。 「まぁ、3年生とはあんまし関わることないしなー。」 そういって、言葉をにごす。 それでも、のんから入ってくる情報も多くて。 時々、靴箱の前のところで会う度に、「あ、あの人だ!」 と、気になっていった。