「賛成。岡崎さんが言うべき」

「珪甫!」

悔しそうに、しかも少しだけ顔を赤くして海斗と珪甫を睨みつける紅志。

ていうかどんだけ恥ずかしい台詞なわけ?

やや不安になりながらも私はその台詞を聞いてみたくて仕方なかったから、紅志の腕をもう一度掴んでみた。

するとさらに顔を真っ赤にした紅志が軽く舌打ちをしてから、私の耳元に顔を近付けてきた。

「ほら、耳貸せ」

ひぃ!近いっ!

なんてビックリしてたら、低い声がボソッと耳元で囁いた。



「………………」



あ、ダメだ。



「……っな!ななな、なん、なん、なんて?!今なんて?!」

「二度と言わねぇ!!」

鼻血出せますけど私!!

急激に顔が熱くなってきて、私は両手で顔を押さえた。

恥ずかしい!マジ恥ずかしい台詞だよ!

再び顔を隠してしまった紅志と、真っ赤になって放心してる私を見て、海斗と珪甫は顔を見合わせた。

「まだまだ青いねぇ二人とも」

「ホントあり得ねー……」