夢だったらどうしよう?靴履いて、外に出たらやっぱり幻でした~とか、そんなのなしだよ?!

ドキドキする心臓に負けないくらいのスピードで、私は下駄箱へたどり着いた。慌てて上履きを脱いで靴を履く。

早く早く、早く!!

気ばかり焦って、踵がうまく入らない。

「だぁ!もぅっ!」

ムカつくから踵踏んづけたまま校庭へ飛び出した。

生徒達の合間から校門の方を見る。



――――いた!!