有り得ねぇ~~っ!!!
そう叫べたら良かったのに。
私の喉は、何かがつかえてしまっているかのように声が出なかった。
海斗は床にしゃがみこんで顔を伏せたまま。
その横で無表情で立ち竦む紅志と、ドラムスティックを握りしめて唇を噛んでいる珪甫が揃って見つめている視線の先。
そこにあるのは紅志のギター。
弦の切れた、ギター……。
明らかに弦を切られた、ギター………。
ちょっと、待て。
なにこれ?
なんだこれ?
なんなんだよこれ?!
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