つまりはその人気投票で1番になったバンドが毎週ライブに出させて貰える、ってわけ。

海斗と紅志は、もちろん二つ返事で承諾。
当たり前だ。だって毎週ライブ出来るなんて最高だもん!
それに勉強にもなるし、ファンをゲットできちゃうかもだし!
こんなオイシイ機会めったにない。

「絶対に1番穫ろうぜ!」

人差し指を立て、高らかに宣言した海斗に、私はウンウンと頷いていた。

あ~!なんかワクワクしてきたぁっ!楽しみ!

すると横で珪甫がポツリと口を開いた。

「で、俺らの他に誰が出るの?その人気投票ライブ」

「あ、それ私も気になるっ!だれだれ?!」

私は隣に座ってた紅志をつついた。
すると紅志が一枚の紙をテーブルの上に置いた。
そこには―――