今日で最後。中学生は今日で最後。今日は卒業式、今日で好きな人に毎日会えるのは最後。だから言わなくちゃいけない、悠真君に伝えなくちゃいけない。
私の名前は、藤咲水穂(ふじさき みずほ)今日好きな人に告白します!
「悠真君!」
「藤咲?」
「あの、話があるんだけど少し時間をもらってもいいかな?」
「全然いいよ。話すのはここでいい?それとも場所変える?」
私は、少し考えて「じゃあ、教室に行こう」と言った。
~教室~
私は、教室に来てから深呼吸を繰り返している。これは、落ち着こうとするときの癖だ。少し、落ち着いたのを見計らって、悠真君が「話ってなに?」と聞いてきた。私は、自分が少し、落ち着いたのを確認して口を開く。
「私、悠真君のことが好きです!」
言えた。心臓の音がはっきり聞こえてくる。後は、悠真君の返事を待つだけ。少しの沈黙の後、悠真君が口を開いた。
「えっと、藤咲の気持ちは嬉しい。でも、ごめん!俺にとって藤咲は友達だ。それ以上には見れないだから、藤咲の気持ちには答えられない。ごめん」
「謝らないで。悠真君はなにも悪くないんだから。」
「でも…」
「謝らないで!」
「っ!」
気が付くと涙が流れていた。泣きたくないのに、悠真君の前で泣いちゃダメなのに。止まらない…
「藤咲…」
悠真君がてをこっちに伸ばそうとしていた。
「優しくしないで!」
「…っ!」
「私のことふったんだから優しくしないで。」
私がそういうと悠真君は伸ばそうとしていた手を引っ込めた。そして無言でドアを開けて教室から出ていく。きっとこれが悠真君にできる精一杯なんだろう。やっぱり不器用な人だな。
私は、教室を見渡した。春にここで出会って、悠真君と仲良くなったんだ。夏は、クラスのみんなと悠真君と一緒にこっそり学校に入って肝試しもしたな。秋は、皆でハロウィンパーティーをしたりして。冬は、雪合戦をしたっけ。全部、悠真君が一緒だったな。
思い出していたら涙が溢れてきた。初恋は実らないっていうけど本当だったんだ。
さようなら悠真君。さようなら初恋。初めて恋をした人があなたでよかった。
私の名前は、藤咲水穂(ふじさき みずほ)今日好きな人に告白します!
「悠真君!」
「藤咲?」
「あの、話があるんだけど少し時間をもらってもいいかな?」
「全然いいよ。話すのはここでいい?それとも場所変える?」
私は、少し考えて「じゃあ、教室に行こう」と言った。
~教室~
私は、教室に来てから深呼吸を繰り返している。これは、落ち着こうとするときの癖だ。少し、落ち着いたのを見計らって、悠真君が「話ってなに?」と聞いてきた。私は、自分が少し、落ち着いたのを確認して口を開く。
「私、悠真君のことが好きです!」
言えた。心臓の音がはっきり聞こえてくる。後は、悠真君の返事を待つだけ。少しの沈黙の後、悠真君が口を開いた。
「えっと、藤咲の気持ちは嬉しい。でも、ごめん!俺にとって藤咲は友達だ。それ以上には見れないだから、藤咲の気持ちには答えられない。ごめん」
「謝らないで。悠真君はなにも悪くないんだから。」
「でも…」
「謝らないで!」
「っ!」
気が付くと涙が流れていた。泣きたくないのに、悠真君の前で泣いちゃダメなのに。止まらない…
「藤咲…」
悠真君がてをこっちに伸ばそうとしていた。
「優しくしないで!」
「…っ!」
「私のことふったんだから優しくしないで。」
私がそういうと悠真君は伸ばそうとしていた手を引っ込めた。そして無言でドアを開けて教室から出ていく。きっとこれが悠真君にできる精一杯なんだろう。やっぱり不器用な人だな。
私は、教室を見渡した。春にここで出会って、悠真君と仲良くなったんだ。夏は、クラスのみんなと悠真君と一緒にこっそり学校に入って肝試しもしたな。秋は、皆でハロウィンパーティーをしたりして。冬は、雪合戦をしたっけ。全部、悠真君が一緒だったな。
思い出していたら涙が溢れてきた。初恋は実らないっていうけど本当だったんだ。
さようなら悠真君。さようなら初恋。初めて恋をした人があなたでよかった。