「ちょっ、和泉。何であたしを、助けたの?」

「それは。」

「それは?」

「あんたの中に孤独な私が重なったの。」

「え?」

「それに、あんたにはあたしみたいな悲しい人生は、生きてほしくないの。」

「どういうこと?」

あたしの事をしおちゃんは見つめる。

「あたしは、この世界で生きてては行けないんだよ。」

「何でよ!あたしは、和泉のおかけでここに居られるのに!」

「あたしは、戸籍上、死んだ事になっているの。」

「!」