大丈夫じゃないから!!
お兄ちゃんの家に泊まるなんて
死んでも い や だ !!!



「あのカオ見るとイラって
すんの!あいつと生活を友に
するなんて絶対やだ!!」






お父さんは
私の必死の抵抗を無視する。





「そうか?お父さんは
最近の男っぽくていいと思う
けどなぁー。ちょっといっしょ
に暮らしたらユキも少しは
女らしくなるんじゃないか?」


それを聞いてお母さんは大爆笑。
「あははははははは!!!!」




お父さんは得意になって
私に反撃した。



「絶対に損しないさ。これ、
お兄ちゃんに渡すお土産
だから。明日もっていきなさい。
お母さん、冷蔵庫にいれといて」


はいはい、とお母さんは冷蔵庫
にしまいに行こうとしたが、
お父さんは何かを思い出したの
だろうか、呼び止める。


「これ、例の生写真。後輩に
もらったんだよね。
後輩も好きだから。いやぁ、
参っちゃうねぇー。」

「あら、かっこいい。
この服よく似合ってる」