だからなんかこんな自分が嫌で仕方なくなる。
「うちはバスケがいいなぁ」
黒板に書かれた球技を見て、詩由は言った。
詩由は去年もバスケに出ていた気がする。
「私なんでもいいよ。ならバスケにしよっか。」
「ホント?やったーっ」
嬉しそうに詩由は先生に言いに行く。
__________バレーがよかった。
でも、詩由は私の数少ない友達。
対立とかして、詩由を失いたくはない。
だから自分の意見なんて押し殺せ。
「でもバスケ人数いっぱいじゃね??」
黒板に書き足された私たちの名前。
定員7人に対して、やりたい人は9人。
「何で青井と小宮??」
「人気無いの行けよ(笑)」
バスケ部の人たちが、じろっと私たちを睨んで、
まるで辞退しろ。とでも言っているかのよう。
心臓が激しく音を立てる。
「…詩由、バスケは…」
「なぁなぁ、お前ら2人、野球来いよ。」