誰も知らない世界一のお姫様

私は密かに地雷の人が家から連れ出してくれるのを待っていた


でもなんで?



「俺たちがその地雷なんだ」



私は驚きを隠せなかった



「地雷の総長が裕樹。副総長が和毅。幹部が彌、稜空、そして、おれだよ」


「え?ちょっちょっと待ってください!ってことは、裕樹はあの灯雷(とらい)?」



裕樹は小さく頷いた
「ごめんな、黙ってて。不安にさせたくなくて。」



私は首を思いっきり横に降った



「裕樹、裕樹は私のヒーローだよ」



私は覚えてる


あの時の約束






『俺、地雷の総長になって必ず迎えに行くから!美麗亜を幸せにするから!』





それははるか遠くの思い出


施設にいた事の話


あの親は本当の親じゃない


私は施設から受け取られたのだ


その時、約束してくれた男の子がいる


それが裕樹
「ばか!それは思い出さなくていい!」


「思い出したんじゃないもん。ずっと覚えてたもん」



裕樹の顔はすごい真っ赤で可愛いかった


そんな裕樹に見とれていると急に真剣な顔をして私の方をみてきた



「美麗亜、俺ちゃんと約束守っただろ?」



そう言って眩しい笑顔で聞いてくる裕樹


それがとてもかっこよくて2人の世界に入っていた


周りから呆れた目で見られてることも知らずに
「ね、美麗亜。地雷の姫にならないか?」



姫って確かみんなに守られるけど強くてピンチの時は助けるんだよね?


私にできるかな?



「私には無理だよ。強くないもん」


「「「「はっ?」」」」



声揃ってるし


無口な彌さんは目を見開いてるだけ
「姫って守られる存在だけど強くてピンチの時は助けに行くんだよね?」


「それ、どこ情報?」


「小説だけど?」


「姫は簡単に言えば地雷のマドンナで守られるべき存在」



マドンナ?マドンナってなんだ?



「美麗亜ちゃんって馬鹿なんだね?」


「ば、ばか?な、なんで?」


「マドンナもわかんないってさすがにね?」
「ばかじゃないもん!」



私は向きになって頬を膨らませていた


すると、突然


後ろから温もりが感じた



「美麗亜、可愛い」



耳元で呟かれた言葉は体中の体温を急上昇させた
「とりあえず、倉庫行くか」


「いってらっしゃい!」


「美麗亜もいくぞ」



倉庫=強い人達のたまり場


絶対行かない!



「やだ!怖い人やだ!」



私は泣きそうになりながらも行きたくないと叫んだ



「美麗亜、俺がいるよ。ね?それに、小説に書いてなかったか?楽しい所で外見は怖いけど優しいの集まりって」



私は小説の内容を頭の中で浮かばせた



「あ!あった!なら、行く!」
この時、みんな単純だなって呆れていた


私たちは駐輪場に向かうと


そこには、5台のバイクが止まっていた



「かっこいい!」



目を輝かせて言うと裕樹がすぐに隣にきて



「バイク乗れるか?」


「乗ったことない」



そういうと体が宙に浮いた