誰も知らない世界一のお姫様

「愛してる」



私が照れながら伝えると優しくキスしてくれた



「俺の方が愛してるよ、ばーか」


「ばかじゃないもん!」


「可愛い」


「うるさい、イケメン」


「おーい、バカップル戻ってこーい」
「なんだよ、稜空。邪魔するなよ」


「なんだと!?」


「り、稜空さん!ごめんなさい!」


「え?」



とにかく謝らなきゃ



「うちの裕樹が本当にごめんなさい!」



頭を下げて少ししてから上げるとみんな笑いを堪えてた
「あの、私、何か変な事でもいいました?」


「さすが、夫婦だね」



とうとう一谷さんがお腹をかかえて笑い始めてしまった



「美麗亜。気が早すぎるぞ。まだ、籍入れてないだろ」



そんなに笑わなくても


私は怒って幹部室をでた
「お姉ちゃん俺、裕樹さんにならお姉ちゃん上げるよ」


「何言ってんのよ!絶対、柊馬は一人にしないから」


「お姉ちゃん、俺はもう一人じゃないよ。地雷の人達が仲間に入れてくれたんだ!お姉ちゃんは、姫でしょ?だから、俺もお姉ちゃん守る!」



柊馬ってこんなに逞しい子だったんだ



「ありがとう!」
「お姉ちゃんそろそろ戻ろう?寒いよ」



それもそのはず、今は真冬だから


何も考えずに外に来たけど震えるくらい寒い


道路の済には雪が積もっている


そうだ!いいこと考えた!


私たちはすぐに幹部室にもどった



「みんな!」
「どうした?」


「遊ぼ!」


「なにして?」


「雪合戦!」


「「「「「「雪合戦!?」」」」」」



そう、私が考えたいいこととは雪合戦のこと



「やだよ、寒いし冷たいじゃん」
「裕樹はやってくれるよね?」


「もう子供じゃねんだぞ」



みんな呆れた顔してる


でも、ただ一人だけ頭のうえに?がある



「お姉ちゃん雪合戦ってなに?」


ゆ、雪合戦を知らないとは
「ま、まさか知らないの?」


「わかんない」



そんな真顔でいわれても


そうだ!



「みんな!柊馬が雪合戦分からないってことはやるべきってことだよ!はい!外行こう!」



私はみんなの背中を押して外に出した
「でも、美麗亜ちゃん。なんで、そんなに雪合戦やりたいの?」


「施設にいたころから裕樹といろんなこと勝負してもずっと負けてたの。でもね、雪合戦だけは裕樹に全勝なの!だから、好きなんだ!裕樹が弱すぎなんだけどね」


「軽く侮辱するな」



みんなで笑いあってるとすごい寒くなってきた


「よし!じゃチームわけね!」