「そっか。っていうか、明日だよな」
「ん?何が?」
「勉強会」
あっ!そうか!
そういえば華桜と話してそう言うことになったんだった。
でも、帰りに言うつもりだったからハルはまだ知らないはずだけど…どうして知ってるんだろう?
「凛太に聞いた」
「あっ!凛太くんか」
私の疑問に答えるように、ハルがいう。
華桜はもう凛太くんに言ってたんだ。
さっすが華桜!
行動が早い。
「もう玲にも言っといたから」
玲。
その単語に私は大きく反応してしまう。
一緒に勉強会するんだから、そりゃそうだよ。
でも、ハルの口からそれを聞くとやっぱり悲しいの。
「そっか」
「楽しみだな」
「うん、そうだね」
ハルの言葉に曖昧にそう返すことしか出来なかった。