「やっほ!華桜!三月ちゃん!」









そんなとき、天使の笑顔を浮かべた凛太くんがやって来た。









「凛!」










凛太くんを見てみるからに嬉しそうに笑う華桜。
幸せそうでいいなぁ…。











「あっそうだ!凛!」



「ん?なに?」



「春也くんと玲って子、クラスでどうなの?」 












そっか、凛太くんとハルは同じクラスなんだ。
どうせクラスでも二人はラブラブしてるんだろうなぁ。









「それがさ、確かに二人は仲良いんだけど…なんか春也が浮かない顔してるんだよな」










あのダブルデート以来ハルと凛太くんは仲良くなったらしい。

それは今はいいけど…
ハルが浮かない顔?

あんなにいっつもニコニコしてるハルが!









「どういう事?」










今まで黙っていた私が言葉を発したことで凛太くんの視線は私に移る。










「なんか…心ここにあらず?って言うのかな。端から見れば楽しそうなんだろうけど俺にはなんとなく分かるんだよね。」



「なにが分かるの?」



「春也の気持ち」



「ハルの気持ちって?」









質問攻めの私に苦笑いしつつ









「それは自分で見てみればいいよ」









そう笑顔で言う凛太くん。