勿論、古い故に七不思議、ではないけど奇妙な噂があります。
校舎裏のバラ園に近づく人はそれ程いませんが、
バラ園のバラは昔、この学校に在校していた生徒の血を吸い、
一般的なバラとは違うどす黒い色になったと言われています。
吸ったかどうかは別として、実際に生徒はバラに埋もれ、
血まみれで発見されたらしいのです。
バラのトゲが深く食い込んでいたことからきっと誰かが噂したとも言われています。
私は奇妙な雰囲気をかもし出す、このバラ園のバラを眺めるのが好きでした。
放課後、すぐに自宅に帰るのもパッとしないので、
毎日のように眺め、美しく見えたときには時々スケッチをしていました。
「あーあ、今日も疲れちゃったー」
そう呟いて私は芝生の上に寝転がりました。
―ガサガサッ―
バラの葉が風に揺れ、音を奏でる。そんな音も、バラの花も全てが好きでした。
―ガサガサッ―
「あれ…?違う…」
起き上がって見ると、バラ園の一部しか揺れていません。
目をよく凝らして見ると、ピョンと白い何かが出てきました。
「あッ!!!!」
私の声に驚いてそれはまたバラ園の中に隠れました。
校舎裏のバラ園に近づく人はそれ程いませんが、
バラ園のバラは昔、この学校に在校していた生徒の血を吸い、
一般的なバラとは違うどす黒い色になったと言われています。
吸ったかどうかは別として、実際に生徒はバラに埋もれ、
血まみれで発見されたらしいのです。
バラのトゲが深く食い込んでいたことからきっと誰かが噂したとも言われています。
私は奇妙な雰囲気をかもし出す、このバラ園のバラを眺めるのが好きでした。
放課後、すぐに自宅に帰るのもパッとしないので、
毎日のように眺め、美しく見えたときには時々スケッチをしていました。
「あーあ、今日も疲れちゃったー」
そう呟いて私は芝生の上に寝転がりました。
―ガサガサッ―
バラの葉が風に揺れ、音を奏でる。そんな音も、バラの花も全てが好きでした。
―ガサガサッ―
「あれ…?違う…」
起き上がって見ると、バラ園の一部しか揺れていません。
目をよく凝らして見ると、ピョンと白い何かが出てきました。
「あッ!!!!」
私の声に驚いてそれはまたバラ園の中に隠れました。