「すずか!!?」



激しい声に反応して、少しずつ目を開けた。


「よかった……!よかった………」


涙混じりに私の方を見つめるこの声の主は50歳くらいの婦人で、動転しながらも必死に枕元にあるボタンらしきものを押している。

「すぐに来て下さい!すずかが起きたんです!!」


彼女は、よかったと何度も言いながら必死に私の手を掴んでいた。


何がどうなっているのだろう……?

疑問が一向に消えない私は周りを見渡してみたんだ。

だけど、

ここは見たことない場所で余計わけがわからない。


ここは…?


そう尋ねると

「ここは病院よ。あなた1週間も眠りっぱなしで、本当心配したんだから!」

と言いながら、涙を目に浮かべている光景が余計私を混乱させる。


いったい…何なの??


この目の前で私を半端なく心配している彼女が

“誰”なのか…


それよりも………


私は…いったい…………?