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「__で、どうするの」
唇についたクリームを
舌舐めずりして取り除く冬華。
端正な顔がそんな仕草をすると思わず見とれる。
が、その主が冬華だということですぐに我に返った。
「どうもしない。もう関わりたくない人だから」
「けど、そんなふうにメール送ってくる男って
案外めんどくさいやつだったりするよ」
「……どういう意味?」
"もしかして、由乃に直接会いに来るかもしれないよ"
冗談交じりの言葉は
私にとっては現実味を帯びていた。
冬華の勘が鋭いこともあるし、
実際に光の性格からして
そんな行動に出てくるかもしれないと思ったからだ。
*
「たちばな」
隣から呼ばれて、
ふっ、と顔をやる。
新島が私を見ていた。かなりの真顔だが、どこか怪訝そうだ。
「なに?」
「…どうか、した?」
え?
と思わず聞き返す。