「朝倉も…


俺のことなんて信じてないだろ?


お前から逃げた最低男だと


思ってるんだろ…?」





こうちゃんが

そんなこと言うなんて…










あたしは…




「あたしが信じているのは


こうちゃんだけだから」












そして

こうちゃんはまた泣いた。



電話でも

こうちゃんが泣いているのが



痛いほど分かる。











「結衣や朝美だって…

こうちゃんの味方ですよ?」










「うんっ…

やっぱりお前等は最高だな」











こうちゃんが

少し笑った気がした。












こうちゃんには











あたしたちがいるからね…












こうちゃんは

教師をやめると言った。






でも…











何も悪いことをしていないのに



辞める必要はないよ…












谷口先生が辞めれば良いんだ。