こうちゃんは


「俺なんて死んだ方が良いのかな」






そんなことを聞いてきた。











こうちゃんは…


本当に追い込まれていたんだ。











「俺はただ…












朝倉が好きなだけなのに」










こうちゃんが…


泣いた…












好きって言葉を


初めて言われたのに











それはとても




悲しいものだった…
















こうちゃんは



友達に裏切られて


職場の信用もなくして










あたしまで



離れたんだ。



離さずには

いられなかったんだ…
















「朝倉を巻き込みたくない。


俺は朝倉が幸せだったら


それで良いんだ。


楽しそうにバスケしてる姿が好きだった。


試合…見たいな。











俺…

俺の中の生徒の一番は…



今もこれからも…


お前だけだよ





出逢ってくれてありがとう」













そう言って電話を切られた。