ハンバーグが出来た。



「ハンバーグ、出来たぞ。
鉄板熱いから気をつけて食えよ」


「美味しそう」



目を輝かせ、ハンバーグを見ていた。



「愛与。
店は閉めたから、俺らも飯にしよう」


「うん」



それから、皆で食べ始めた。



「お父さん、このハンバーグ美味しいよ」


「そうか、しっかり噛んでから食べるんだぞ」


「うん」


瑠佳君の満面の笑みに、
命の見守るような優しい瞳を見ていると
微笑ましく思う。

命は、父親になったんだと自覚した。




それから、ハンバーグを食べ終わり、時間も少し遅いためか。
瑠佳君はソファで寝てしまった。



春毘と俺は隣同士に座り、命は俺達と机を挟んだ反対側の席についた。



「それで、お前は何で来たわけ」



春毘が本題を聞き出した。



「まぁ、色々あって偶然、この店を見つけたんだよ」


それから、命は、これまでの経緯を話始めた。