4月。
桜が散り始める頃、私 広瀬 希望は北見沢高等学校に入学した。

「うわあ…」

入って早々、敷地の広さに圧巻。
昔から地図は読めるし、方向音痴ではないから教室には行けた。

「あ、あのっ!!」

教室に着くと同時にかけられる声。
振り向くときれいな女の子。

「私、田島 南乃花(Nanoha Tazima)!
まだ友達いなくて…もしよかったら友達にな
らない?」


思わず見とれた。

「あの・・・?」

はっとして私は答える。

「あ、ごめん!!
 私もまだ友達いなくて
 広瀬 希望です!」

言い終わると南乃花ちゃんは笑いかけてくれて、こっちも自然と笑顔になれた。