総長から連絡はない。

と、いうことはまだ結実は目覚めていないということだ。


頼むから……

これから先も君の笑顔を隣で見ていたい。



「総長…っ!」


俺は病院に着くと、集中治療室の前まで行った。


でも、まだ結実はその部屋にいて
部屋の前には結実の家族や朔龍の数人がいた。


みんなすすり泣きしていたり、俯いていたりしている。



「まだ…目覚めてない」


「俺…、結実がいないと無理っす…」


「分かってる…」


「結実は絶対目覚めます。

俺が絶対死なせません。
なんとしてでも引き止めますから。」


伝わって欲しい…

俺の想いが…

今は俺たちの“ 愛 ”を信じるしかないんだ。