何時間ぶりかに帰ってきた家。

ここで俺は結実に最低なこと言ったんだよな。
マジでカッコわりぃな俺。


部屋は当たり前だけど、静かで少し切なくなった。

いつも帰れば結実がいた。
でも、今日はその結実がいない。

改めて、結実の大切さや存在の大きさに気付かされた。


靴を脱ぎ、リビングへと向かう。

リビングの入口の端の方に
見覚えのない白い紙袋があった。


「なんだこれ…」


不思議に思い、中身を見ると見たことのないビデオカメラだった。

そして、その他にも小さな箱が入っていた。