「そうっすよね…。

俺、結実が目覚ましたら今まで以上に尽くします」



“もし”なんて言葉は使わない。

だって、俺は結実が目を覚ますと信じてるから。



「いい覚悟だな。
あと…お前は一回家に帰ってあるものを見てこい」


あるもの…?

俺の家なのにそんなの置いてあったっけ?


「いいから行け…目覚めたら連絡してやるから」


総長にそう言われるままに俺は総長に背を向けた。

でも、またすぐに振り返った。


「総長…マジで感謝してます」


そういい、頭を下げてから俺は自分の家に向かった。