それは…行ってもいいということなのだろうか?


この際、どう捉えてもいいや。

あたしは総長さんたちの後を追うように倉庫へと向かった。



「おやおや、お仲間のお出ましか?」


そこにいたのは龍極の奴らが統牙を丸くなって囲んでいた。

そして、その中央にはあの男と


……傷だらけで息が荒い統牙がいた。


統牙…っ!!

駆け寄ろうとすると総長さんがそれを阻止した。


「俺らの大事な仲間を返してもらう」


「…そ…総長…」


統牙があたし達の方を
傷が痛むのか顔を歪ませながら見ている。