それから、しばらくバイクで走り、着いたのは龍極の倉庫。


中からは男たちの声や手を叩く音が聞こえてきた。


統牙は…本当にここにいるのかな?



「お前はここで待ってろ」


総長さんにそう言われたけど、あたしは首を横に振った。



「お前が怪我したらどうするんだよ」


「怪我なんか…ちっとも怖くも痛くもない…

統牙がいなくなることの方が怖いし胸が痛い…!!」



半泣き状態で総長さんの腕にしがみついた。



「お願い…行かせてください…」


総長さんはあたしの頭にポンッと手を乗せると、みんなを連れて倉庫に歩いていく。