「統牙も…そうなの?」


みんなってことは今、あたしの隣にいる統牙だってそうなのかもしれない。

さっき、あの場にいた総長さんも

副総長さんも菜摘さんだって。


だけど、あたしすぐに
それは聞いちゃいけないことだったのだと後悔した。


だって、統牙の表情が
みるみるうちに曇って、下に視線を落としたから。



「ごめん…何も言わないでいいから。」



そうだよ。