「ありがとうございますっ…!」


統牙が深々と頭を下げた。

どうして…統牙はあたしのためにこんなに頭を下げてくれるんだろう。

プライドが高そうな統牙。

なのに、昨日会ったばかりのあたしのために…。

考えれば考えるほど、不思議でたまらなかった。


これが、統牙のいう

『俺が愛してやるよ。』の意味なのかな?


でも、統牙があたしのために動いてくれる度に心が…冷えきっていた心を温めてくれている気がした。