「 えっ? だれ? 」



「 はあっ、俺だし。」



悠馬だった。



「 なんでここにいるの?」




「 このみが来るまで待ってた。
一緒に帰りたくて。」



「 でも家は逆方向だよ。
遠回りになっちゃうよ。」



夜遅いし、いくら男の子でも親御さんも心配しちゃうもんね。



「 俺が一緒にいたいから。遠回りとか気にしなくていい。」




「 でも、、、なんか悪いよ。」




「 いいって。早く帰ろうぜ。」



「 ありがとう。」


本当は暗くて1人で帰るのが危ないから、一緒に帰ろうって言ってくれたんだよね。