「 進路決めるのは大変だけど、もしよかったら○○高校の入学待ってるね!!」




「 はいっ。じっくり考えます。」





「 じゃあ、気をつけて帰ってね。」



「 本当に、今日はありがとうございました。」



「 バイバイ。」




彼女が手を振る。



それに応えるように俺は



「 さようなら。」



そう言って高校を後にした。



歩いて家に帰るとき彼女の笑顔が頭から離れなかった。



不器用なところとか笑った顔とか。



いいなって思った。