江本みゆりちゃん。

私に声をかけてくれたコ。

すぐに意気投合して仲良くなった。

しかもおんなじクラスだった。

これは高校生活いいスタートかも。

そう思って教室に入ると隅の方に人が集まっていた。

「どーしたんだろうね」

みゆりちゃんも不思議がっている。

少し進むと人だかりの中心が見えた。

そこには、

「健ちゃん!」

健ちゃんが無表情で本を読んでいた。