カラオケ店から出てきた時、すでに辺りは暗くなり始めていた。
今からじゃ病院へ行っても面会時間は過ぎている。
あたしは諦めてそのまま帰る事にした。
ユメノと穂月とのカラオケは気を使うばかりで正直楽しいとは思えなかった。
だけど、昨日まであたしをイジメていたメンバーとこんな風に遊んでいるなんて、不思議な気分だ。
ユメノや穂月もこんな風に楽しそうに笑えるんだと、なんだかちょっと安心してしまったくらいだ。
とにかくあたしは今日1日どうにか奏を演じ切ることができた。
もうクタクタだったけれど、明日誰の姿で目が覚めるのかもわからない。
明日もまた奏の姿だったどうしようという不安はあるけれど、早く帰って休みたい気持ちで一杯だった。
だから家までの道のりの途中で奏のスマホが鳴り始めたことに、ため息を吐き出した。
早く家に帰りたいのに一体誰だろう?
そう思い、鞄からスマホを取り出して画面を確認した。
画面には『明』という人からの着信を知らせる文字が出ている。
「明……」
あたしは先ほどのカラオケ店での出来事を思い出していた。
今からじゃ病院へ行っても面会時間は過ぎている。
あたしは諦めてそのまま帰る事にした。
ユメノと穂月とのカラオケは気を使うばかりで正直楽しいとは思えなかった。
だけど、昨日まであたしをイジメていたメンバーとこんな風に遊んでいるなんて、不思議な気分だ。
ユメノや穂月もこんな風に楽しそうに笑えるんだと、なんだかちょっと安心してしまったくらいだ。
とにかくあたしは今日1日どうにか奏を演じ切ることができた。
もうクタクタだったけれど、明日誰の姿で目が覚めるのかもわからない。
明日もまた奏の姿だったどうしようという不安はあるけれど、早く帰って休みたい気持ちで一杯だった。
だから家までの道のりの途中で奏のスマホが鳴り始めたことに、ため息を吐き出した。
早く家に帰りたいのに一体誰だろう?
そう思い、鞄からスマホを取り出して画面を確認した。
画面には『明』という人からの着信を知らせる文字が出ている。
「明……」
あたしは先ほどのカラオケ店での出来事を思い出していた。