制服のままでファミレスに長時間いることはできず、しばらく休んだあたしは日が落ち始める前に近くの公園に移動してきていた。
もうそろそろ家に帰るべきなのはわかっている。
だけど体が重たくて言う事を聞かないのだ。
家に帰ればまだ両親が喧嘩をしているかもしれない。
あたしを引き取った事を後悔しているかもしれない。
そう思うと怖くて一歩も動けなくなってしまった。
公園のベンチで時間を潰していると、太陽はどんどん沈んでいく。
さっきまでオレンジ色をしていた空も、今は暗い灰色になっていた。
あたしはスマホで時間を確認した。
夜の8時を過ぎているが、まだ誰からも連絡がない。
穂月の事だ、夜遅くまで遊んでいることは日常茶飯事なのか、誰も心配していないようだ。
あたしはため息を吐き出してスマホを閉じた。
その時だった。
足音が聞こえたと思ったら目の間に人影が現れて、ヒッと小さな悲鳴を上げた。
「俺だよ、イツキ」
その声に顔を上げると、夏斗が立っていた。
「夏斗……なんでここに……?」
「イツキのお前をほっとけないだろ? 穂月の連絡先は知らなかったから、必死で探したんだ」
そう言う夏斗の息は切れていて、額には汗が浮かんでいる。
本当にあちこち探してくれたみたいだ。
「でも、なんであたしが家にいないってわかったの?」
もうそろそろ家に帰るべきなのはわかっている。
だけど体が重たくて言う事を聞かないのだ。
家に帰ればまだ両親が喧嘩をしているかもしれない。
あたしを引き取った事を後悔しているかもしれない。
そう思うと怖くて一歩も動けなくなってしまった。
公園のベンチで時間を潰していると、太陽はどんどん沈んでいく。
さっきまでオレンジ色をしていた空も、今は暗い灰色になっていた。
あたしはスマホで時間を確認した。
夜の8時を過ぎているが、まだ誰からも連絡がない。
穂月の事だ、夜遅くまで遊んでいることは日常茶飯事なのか、誰も心配していないようだ。
あたしはため息を吐き出してスマホを閉じた。
その時だった。
足音が聞こえたと思ったら目の間に人影が現れて、ヒッと小さな悲鳴を上げた。
「俺だよ、イツキ」
その声に顔を上げると、夏斗が立っていた。
「夏斗……なんでここに……?」
「イツキのお前をほっとけないだろ? 穂月の連絡先は知らなかったから、必死で探したんだ」
そう言う夏斗の息は切れていて、額には汗が浮かんでいる。
本当にあちこち探してくれたみたいだ。
「でも、なんであたしが家にいないってわかったの?」