嫌な感情をかき消すように大股に歩いて自分の席につく。


その時だった「穂月、おはよう」と、ユメノが声をかけて来た。


ユメノだけじゃない奏と夏斗も立っている。


あたしは3人を見回した。


「ちょっと、話があるんだ」


そう言ったのは夏斗だった。


あたしはキュッと唇を結んだ。


司がいない間に穂月を呼び出すと言う事は、言いたい事は1つしかない。


「わかった」


あたしは頷き、鞄を置いて3人の後に続いて教室を出たのだった。