しばらくすると見知らぬ女たちが家を訪れていた。


自分たちより少し年上に見える彼女たちはとても派手な格好をしている。


ドラマで見たことのあるような、水商売に似た格好だ。


年齢的には高校生くらいだろうけれど、みんな学校へ通っている様子ではなかった。


赤髪が持っていたドラッグを分けて使用する中、あたしは気づかれないように鼻を押さえていた。


白い煙が室内を漂い、笑い声が響き渡る。


男と女が節操なしに絡み合い、欲望を発散し始める。


あたしはそっとリビングから抜け出して走って家を出た。


あたしとはかけ離れた場面を見てしまい、心臓は今に破裂してしまいそうだった。


走って走って、警察署までの道を行く。


途中で赤髪の男が追いかけて来ないかと冷や汗が流れ、足は速くなった。


無事に警察署に駆け込むことができたあたしは「助けてください!」と、大きな声で叫んだのだった……。