それは1時間目の授業が終わってすぐの事だった。
教科書を片付けているといつの間にか司が目の前に立っていた。
そこに立っているだけで十分な威圧感を与える司の存在に、一瞬息を飲み込んだ。
「な、なにか用事?」
あたしはぎこちなくそう聞いた。
「なぁ夏斗、お前は俺の親友だよなぁ?」
いきなり馴れ馴れしい口調でそう言ってくる司にあたしは言葉を失った。
本物の友達は親友なら、わざわざそんな質問をする必要がないと、司は知らないのだろうか?
あたしは警戒心をむき出しにして司を見た。
「なんだよその顔は、まさか俺がお前をいじめるかもしれないって心配してんのか?」
その通りだった。
だけど、そんな事を言えるはずもなく、視線を逸らせる。
「お前、今から奏を連れて廊下に出て来い」
「は? どうして俺がそんな事を……」
「廊下で待ってるぞ」
司は一方的にそう言うと廊下に出て行ってしまったのだった。
教科書を片付けているといつの間にか司が目の前に立っていた。
そこに立っているだけで十分な威圧感を与える司の存在に、一瞬息を飲み込んだ。
「な、なにか用事?」
あたしはぎこちなくそう聞いた。
「なぁ夏斗、お前は俺の親友だよなぁ?」
いきなり馴れ馴れしい口調でそう言ってくる司にあたしは言葉を失った。
本物の友達は親友なら、わざわざそんな質問をする必要がないと、司は知らないのだろうか?
あたしは警戒心をむき出しにして司を見た。
「なんだよその顔は、まさか俺がお前をいじめるかもしれないって心配してんのか?」
その通りだった。
だけど、そんな事を言えるはずもなく、視線を逸らせる。
「お前、今から奏を連れて廊下に出て来い」
「は? どうして俺がそんな事を……」
「廊下で待ってるぞ」
司は一方的にそう言うと廊下に出て行ってしまったのだった。