あたしは食べ始めた





でも一向に勇人は口を付けない




「何?食べないの?」





せっかく作ったのにとイラッときた





「…もう、こいうのいいよ」




勇人はボソッと言った




「は?何が?」




「ご飯とか作ったり、…もう、無駄に俺にかかわるな」





何言ってるの?




「…っあたしって、勇人の何?ただのお節介な人…?」





彼女じゃないの?




「お前が思うとおりでいいんじゃん?」




ばかにしたように言ってきた勇人にさすがにキレた




「なんなの?せっかく人が落ち込んでいると思って気使ってやってんのにっ」



「べつに頼んでねぇだろ?誰が気ぃ使えって頼んだ?」



何よ…その言い方



「そんなん言わなくたって使うわよ。母親が死んだんだからっ、もういい、じゃあ使わない」



「ああ、そうしろよ」



「てか人なんていつか死ぬんだからいつ死んでも同じじゃない?」



口にしてしまった言葉は思ったよりも酷いものになってしまった