「ありがと…」





勇人はお茶を飲まずに握り締めた





「勇人…?」





「っ俺…」




「ん…?」





勇人はゆっくり語りだした






「…俺、母さん笑ったとこしか見たことなくて……」





「うん…」





「さっき母さんの顔見たら真っ白で…、何か怖くなった…。寝てるみたいとかそんなんじゃ…なか、た…」




「ん」




「…もう、母さん、俺にもう…笑いかけてくれないんだ…」





勇人は自分の肩を抱いて少し縮まった





「…勇人」





「もう…、分かんねぇよっ…」