海に着くころにはもう辺りはオレンジ色から少しづつ





暗くなり始めていた






「人、あんまおらんね」





バイクから降りて砂浜を見渡すと5、6人くらいしか人がいない






「珍しいな、いつもは満員なのに」





きっとこれは神様からのささやかなプレゼントだろう






ローファーと靴下を脱ぎ浜辺を2人で歩く






綺麗だな…





夜になりかけている海は何とも言えない感じでどこか安心する






「この辺座ろ?」





「うん。」





私は勇人の横に座った




スカートが汚れるとかどうでもよかった




ただ隣にいられることが嬉しかったんだ