すると、いきなり坂田歩き出した。


俺は黙って、坂田が何処に行くのか見ていた。


ずっと、見ていた俺はビックリした。


坂田はカラオケから
外へ出ようとしていた。



「おぃっ!……ちょっ!!」

俺は慌てて、坂田の所まで駆け寄った。



俺の呼び止めに、坂田は後ろにいる俺の方に顔を向けた。



「何処に行くんだよ?」


隣まで近づいた俺は、坂田に聞いた。



「外の空気を吸いにかな…」

そう言うと、坂田は外へ出て行った。




「俺もっ!」


坂田に聞こえるぐらい
大きな声で言って、俺も坂田に着いて行った。



笑いながら……。