「かんぱーい!!」


「オレンジジュースじゃなくて酒がいぃ〜!!」


「定員が許してくれないのぉ〜」



イライラしながら
涼也がオレンジジュースをガツガツ飲んだ。



おっさんか…
と涼也を見ながら突っ込んでやった。







「ねぇ〜ねぇ〜打ち上げみたいなのしない?」


文化祭も終わり、教室に一旦戻ろうとした時、田中がいきなりこんなめんどくさい事を提案しだした。



「いぃ〜ねえ!!!」


涼也はどうやら
行くらしいが、俺は
断るつもりだった。




「私も行きたい〜!!華もいこっ」


えっ!といかにも
嫌そうな顔をしていた
坂田だが、藤本のしつこい誘いに押され、坂田も行く事にした。


「信地も行くだろ?」


涼也が俺の答えを
ワクワクしながら
待っていた。



俺はわざとめんどくさそうに答えた。


「わかったよ…。」



本当は坂田も行く事に
楽しくなっていた。




本当は坂田ともっと
いたかったし。



文化祭のおかげで
何だか坂田に近付けた気がするし、打ち上げでも坂田ともっと近付きたいしな。



「カラオケいこかぁ〜!!」




という事で、今カラオケにいるという事です。