俺はわざと遅く歩いた。
後ろいる坂田に近付くために。
だが、俺と合わせて周りの奴らも遅く歩いてくる。
ちっ。
胸の中で舌打ちをした。
しばらく歩いて行くと、俺らは屋台が沢山ならぶ中庭へついていた。
「ちと食べてかねー」
涼也の言葉に反対する者がいなかったため、みんな行きたい屋台へと散らばって行った。
涼也は前田と焼鳥を買いに行き、中瀬と田中は焼きそばを、そして残った俺と藤本と坂田は甘い系を買いに行った。
この3人って似合わないよな〜
真ん中は藤本で、藤本の左側が坂田、右側坂田とうまく真ん中に邪魔が入ってしまった。
「何食べる〜?」
先に口を動かしたのは
言うまでもなく藤本だった。
「俺は何でもいいけど?」
そう返すと、俺は坂田を見た。
坂田も何でもいいと藤本に言うと、藤本が
「格安でパフェが売ってるよ」
と早速その場所がある屋台へと案内された。