「真地と涼也じゃ〜ん☆」
後ろからした声に、互いに後ろに目をやった。
その声の主は、いつもでおなじみの藤本だった。
ついでに、前田と同じクラスの中瀬と田中もいた。
特に、俺が目をやったのは坂田もいた事だ。
藤本達は俺らの方へ走ってやってきた。
ただ、坂田を除いては…。
坂田は普通に歩きながらやってきた。
「今からひまっ?」
片手にかき氷を持って藤本が聞いてきた。
「まぁ〜暇かな?」
俺に一瞬目を向けてから涼也が答えた。
すると、中瀬が割り込んでくるかの様にして言った。
「じゃあさっ!どうせ暇なら一緒に行動しない〜?」
ドキッ!!
坂田を見てみたら、一瞬目が合ってしまった。
これで、目が合うのは2度目だと1人喜んでいた。