その子達はどんどんこっちに向かって来た。
つい、遠ざかろうてしまった俺だったが、後ろはあいにく壁だった。
ニヤニヤした顔で俺の前で止まった。
「な…何でしょう…?」
なぜか弱気になってしまった。
その子達が体から発する何かの“気”がすごく迫力があったためだ…
「すっ…好きです!!」
…………
しばらくの間、俺とその子達の間で沈黙が流れた。
その子は頭を下げたままで、なかなか上げようとせず手の先を震わせながら俺の返事を待っていた。
この子、一生懸命だなぁ〜なんて関心している場合ではないと自分に言い聞かせて、その子には可哀相だが返事を断ろうとした
その時だった
告白してきた子の隣にいた女子がその子の背中を啜りながら口を動かせた。