耳元で聞こえてくる目覚ましの音。

「うるせ~!!」

なんとか体を振り絞って目覚ま時計を止めた。
時刻を見ると、10時を回っていた。

確か淳也との待ち合わせ時間は11時だった。

まだまだ余裕があったが、1度起きたらもう寝れなくなる
俺は、さっさと遊びに行くために、顔を洗って、少し
遅れた朝食をとり、服を着替えて、財布に金をつめて
リビングへと向かった。

「あら?どこっか行くの?」

ソファーを一人じめしながら、聞いてきた
俺のおふくろ。

「まぁーな、でもまだ時間あるからちょっと
一休みする。」

そう言って、俺は無理矢理ソファーに体を押し入れた。

そして、おふくろからテレビのリモコンを取り、チャンネルを
変えた。

そんな俺におふくろは何も言わなかった。

それどころか、いつの間にか寝ていた。


やっぱり、おばさんだな

そんな事を思いながら、おふくろの寝顔を見た。