「お母さん、ただいま」
「あら、おかえりなさい」
私はお母さんに向かって頷いて、階段を昇った。
私の部屋の隣。
そこは今まで、お兄ちゃんの部屋だった。
でも、今はもう違う。
あれから少しして、お兄ちゃんは本当の家族の元へと戻ることになった。
お兄ちゃん自身が、そうすることを望んだからだ。
・・・でもまさか、お兄ちゃんが妙子おばさんの子どもだったなんて。
でもそう考えると、全て筋が通るような気がした。
ああそうだったんだ、と納得できた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…