「カイ、大丈夫か?」

「・・・うん」

「早く、こっち来いよ」


それだけ言うと、お兄ちゃんはまた階段を降りていった。

・・・助かった。

何とか、耐えきれた。

でも、次こそは本当に危ない。

これ以上お兄ちゃんに優しくされたら、きっと私は、壊れてしまう。