結局この日は、お兄ちゃんのことばかり考えていた。

一度この感情を認めてしまったら、もう後戻りはできなかった。

私は今まで、どうやってこの気持ちを抑えていたんだろう。


そんな冴えない気持ちのまま、私は翌朝を迎えた。

制服に袖を通す。

今日は、終業式だ。